連帯保証人に任意整理中 迷惑をかけたくない?影響と対策!

借金返済が不可能になり債務整理をすると債務者への請求は止まりますが、借り入れの際に家族や友人など連帯保証人をお願いしていると、かわりに保証人・連帯保証人に請求が行くことになります。信用して借金の連帯保証人になってもらったのに裏切ってしまう形になるのは心苦しいですよね。なるべく迷惑をかけないように債務整理をするにはどうすればいいのか?考えていきましょう。

債務整理の中で保証人への影響が少ないのは任意整理

債務整理の方法として、個人再生や自己破産をすると債務者の借金を大幅に減らすことができますが、同時に保証人・連帯保証人へ一括返済が求められるため、大きな影響はさけられないでしょう。

保証人であれば、催告の抗弁権、検索の抗弁権、分別の利益など3つの権利を持っているので、債権者からの返済請求に抗議することが可能ですが、連帯保証人は責任の重さが債務者と同じで、3つの抗弁権がないため、主債務者が支払えない場合には連帯保証人が支払う必要があります。

連帯保証人は家族の場合が多いので、債務整理をしても結局、家族が借金を支払うことになってしまいます。

債務整理の中では借金減額率は少ないですが、保証人への影響がなるべく少ないのは任意整理です。

任意整理で、保証人になるべく迷惑がかからない方法について解説していきますね。

保証人がついている借金を任意整理から除外する

任意整理では、複数の債権者から借金をしている場合には、整理する借金を選択することが可能です。そのため、保証人のないカードローンやキャッシング、クレジットカードなどの借金だけを任意整理をすると、保証人ありの借金、主に奨学金、住宅ローン、車のローン契約などはそのままにしておくと保証人には影響がなく任意整理を進めることができます。

この方法であれば、保証人に迷惑はかかりませんが、どうしても保証人つきの借金を任意整理する必要があるケースもあるでしょう。

そんな時にはどうすればいいのか?

保証人と一緒に任意整理をする

保証人のついている借金を任意整理すると貸主から保証人・連帯保証人に対して請求されます。

この場合、債務者本人と保証人と連名で任意整理を行うと保証人から外れるため、貸主は保証人に対して借金の請求ができないため、返済義務は生じません。

注意点として考えられるのは

・ブラックリストに登録される

信用機関に保証人も事故情報として登録されるため、掲載されている期間には、クレジットカードが作れない、住宅ローン、カーローンなど各種ローンが組めなくなってしまいます。

・保証人になれない

任意整理をすると一定期間、保証人になれなくなります。そのため、家族の進学などで奨学金が必要な場合にも保証人にはなれません。

まとめ

保証人・連帯保証人を引き受けるということは、リスクがあり返済義務が生じてしまう可能性もあります。

任意整理で保証人付きの借金以外を整理すことで、保証人への影響は回避できますが、それだけでは返済できない場合には、保証人つきの借金も任意整理を検討する必要があります。

保証人が納得できる解決方法で債務整理を進められるように、まずは、弁護士などの法律のプロに相談してアドバイスをもらって下さい。

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