債務整理 面談なしメール、ネットでの手続き完了?依頼する際の注意点!

債務整理を弁護士・司法書士に相談する際には、ホームページからメールで相談ができるので便利ですよね。法律事務所が遠方の場合や仕事の都合で時間が取れない、直接面談をするのは恥ずかしいなど理由はあると思いいますが、このまま、「面談なしでネットや電話で債務整理が進められたらいいのにな」と思いますよね。一般的にあたり前とされている債務整理前の面談は、なしでも可能なのでしょうか?

債務整理は面談なしで依頼はできない?

借金問題に関する相談は面談なしでネット完結は可能です。司法書士や弁護士のホームページではメールやLINEから無料相談を受け付けているので悩んでいることを相談してみてください。

しかし、相談後に債務整理を依頼する場合には面談は必要になります。

債務整理の依頼は面談が必要

債務整理の手続きを進める場合には、面談をする必要があります。これは。面談を一度もすることなく債務整理の依頼を受けることは規則で禁止されているからですね。

・「債務整理事件処理の規律を定める規程」日本弁護士連合会
・「債務整理事件の処理に関する指針」日本司法書士会連合会

日本弁護士連合会の債務整理事件処理の規律を定める規程 第3条

弁護士は債務整理事件を受任するに当たっては、あらかじめ、当該事件を受任する予定の弁護士(中略)が当該債務者と自ら面談をして、次に掲げる事項を聴取しなければならない。

引用元:https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/jfba_info/rules/pdf/kaiki/kaiki_no_93_160606.pdf

 

日本司法書士会連合会の債務整理事件の処理に関する指針

第5(面談)
債務整理事件の依頼を受けるにあたっては、依頼者又はその法定代理人と直接面談して行うものとする。

引用元:http://shiho-shoshi.or.jp/cms/wp-content/uploads/2014/01/saimu_shishin_2.pdf

面談なしの債務整理、任意整理の危険性とデメリット

・弁護士、司法書士がどんな人かわからない

・明確な説明が受けられない

・費用が不明瞭

・後でトラブルになりやすい

面談なしで債務整理ができると便利で手軽ですが、借金問題を本気で解決したいと考えているのであれば、面談をして、どんな人が債務整理を担当してくれるのか?見極める必要があります。弁護士、司法書士は法律のプロでも必ず信用できるとは限らないからです。実際に面談をして相談を親身に受けてくれるのかあなた自身の目で確認してください。

面談をしないということは明確な説明が受けられないため、手続きに関するリスクを理解しないまま進めてしまう可能性もあります。債務整理では任意整理、特定調停、個人再生、自己破産など手続きによってデメリットがあり、依頼する際には十分理解しておく必要もあります。

また、債務整理の費用はホームページに記載されている料金があるから大丈夫と思っている方もいるかもしれませんが、債務整理では、費用は不明瞭になりやすいです。そのため、実はごまかして高く請求されていたなどとならないためにも不明瞭な費用は項目ごとに書面で直接確認すべきです。

これらのデメリットを理解しないままいいかげんに、債務整理を手続きをしても結果的に借金が減額されても、借り入れと収入のバランスが取れずに返済ができないと、後々トラブルに発展してしま可能性もあります。そのため、面談で、しっかりとした説明を受けて、弁護士、司法書士の人柄や対応を見て任せてもいいかのを判断する方が安心です。

まとめ

依頼者にも都合があると思いますが、債務整理、任意整理の際は面談をしましょう。どうしても面談を受ける時間がないのであれば出張面談してくれる法律事務所もあります。

また、「グレーゾーン金利が適用される借入」2010年6月17日以前の借入が対象の過払い金請求の場合には面談は必要ありません。

借金や過払い金でお悩みの方は、まずは、信頼できる法律事務所に相談をしてみてください。

 

 

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